ウェアラブル製品・サービスのミツフジ(京都府精華町)が猛暑環境下の職場が抱える猛暑リスク対策の商品を相次いで発売している。4月には猛暑リスクを可視化するリストバンド型の「ハモンバンドS」(税込み1万780円)を出し、6月16日にはスマートウォッチ型「ハモンバンドN」(写真、4万9500円)の販売を始める。
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いずれの製品にも、着用者の脈波だけで深部体温の変化を推定するアルゴリズムを搭載している。これにより、着用者本人が気づきにくい体調変化の兆しを簡単に検知できる。
ハモンバンドSは4月24日に発売以降、累計7万本の導入が決定(6月1日時点)した。6月1日から職場の熱中症対策が法的義務となったことも背景にあるようだ。
ハモンバンドSは「通信・操作不要、着用するだけ」と手軽さをうたう一方、ハモンバンドNはeSIM内蔵でLTE(高速携帯通信規格)通信ができる。複数の拠点にいる同製品を着用した作業者全員の猛暑リスクをリアルタイムに可視化・共有でき、現場責任者は遠隔地でも作業者の状態を一元管理できる。現場ではデータに基づいた「迅速な対応や指示が可能になる」(同社)と強調する。
猛暑リスクを検知する機能のほか、歩数検出、着脱検知、SOS機能も備える。連続稼働時間はフル充電後30時間。販売価格には通信費、システム管理費も含まれ、故障した場合の修理は無償で対応する。契約期間は2年。7月上旬から順次発送する予定だ。