三越伊勢丹ホールディングスは営業利益を15年度に350億円、18年度には今期目標値に150億円を上乗せした500億円を目指す。目標達成に向けて「仕入れ構造改革と販売の現場力強化の取り組みが最重要な戦略となる」(大西洋社長)と百貨店の収益力向上に力を注ぐ。
百貨店の営業利益は15年度に234億円、18年度に340億円を目標とする。約100億円の増益の内訳は基幹3店60億円、支店・グループ店10億円、ウェブ、中小型店でそれぞれ15億円、海外店20億円で、収益基盤を確立する。
11年度からスタートした仕入れ構造改革を通じて、基幹3店での粗利益率が改善している。三越伊勢丹の粗利益率は14年度実績が前年度より0.29ポイント増の27.3%で、15年度はさらに0.3ポイントの向上を想定する。対照的に大手百貨店の粗利益率は年々低下しており、ここ数年0.2ポイント程度の悪化が続いている。低粗利の食品などの売り上げ構成が高まり、衣料品のシェアが低下した結果だ。
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