柏木です。
夏の風物っていろいろありますが、個人的には枝豆が旨い季節になるってのが嬉しいです。
少し多いくらいの塩で茹でると、甘みが増します。あと、茹でるときは深鍋でなく、フライパンを使うと湯が沸くのが早く、火の通りも均一になります。路地モノが出回るこの時期は値段も安いのも助かります。ちなみに上記写真の枝豆は一袋280円でした。
7月と8月の境目には花火大会があちこちである時期ですが、繊研新聞の場合、毎年この時期は、ランキング調査が連発で載る季節です。
ファッション業界のありとあらゆる企業にアンケート調査を実施し、前年度との業績比較をランキング形式でまとめる分析ニュースを掲載します。今年はすでに7月10日に商社、24日に百貨店、30日にはアパレル企業のランキングを掲載しました=上写真。
報道によれば商社の繊維事業が前年とほぼ横ばい、百貨店は上位20店の売上高合計が6年ぶりに増収、アパレルは上位30社の売上高合計が2年連続でプラスです。
アパレル、百貨店と業界の川下に向かうにつれ、業績が好転している様子が窺えます。調査は12年度に関して実施しているので、まだ政権交代も成っていない年度なわけです。ファッション分野に関して言うと、アベノミクス効果云々以前に回復の兆しが出始めていた、と見ることができます。
ランキング調査報道はこれからも続きます。31日はレディスアパレル、8月1日にはメンズアパレル、その後も専門店やファッションアクセサリー、インナーなどを掲載する予定です。
ちなみに、一連のランキング調査報道ですが、細かな数字の内容や背景について、掲載後に問い合わせがどっときます。金融関連の企業さんが多いみたいですが、そのうちの1社によると、「ファッション業界の企業業績をここまで細かい分類で追いかけている業界紙って、繊研新聞くらいしかない」のだとか。
アテにされるのは業界紙冥利に尽きます。今年もご期待に応えられるよう、できるだけ詳しく分析、報道いたします。明日8月2日にはファッション専門店のランキングを掲載の予定です。今回は160社を超える企業がアンケート調査にご協力くださいました(ありがとうございます)。
詳しくは当日の紙面をご一読いただきたいのですが、12年度の専門店各社の業績や市場に占めるシェアに関しては、前年と比べ、目立った変化がいくつかありました。
その辺の内容を次回に。
かしわぎ・まさゆき 20余年にわたり、川上から川下まで取材をしてきた記者が1億コ(自己申告)のネタから選りすぐりを披露します。編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長