アパレル製造卸・小売りのマザーズインダストリー(大阪市)は今春、東京・青山に主力の「ミズイロインド」の路面旗艦店を開く予定だ。また、海外向けに新ライン「ミズイロインド・フリーピープル」を立ち上げ、海外販売専門チームを発足するなど新たな取り組みも進めている。
青山に1、2階の2層で、店舗面積が約363平方メートルとなる新店を出す。国内外からの来店を狙うもので、「青山は、今のミズイロインドをさらに進化させていくための大きなプロジェクト」と笹野信明代表は話す。
海外販売にも力を入れる。24年9月に開かれたパリの合同展「プルミエール・クラス」では、海外向けの新ラインとなるミズイロインド・フリーピープルを発表した。エイジレスかつジェンダーレスを重視したデザインが特徴で、日本製にこだわった服をフルラインナップで提案していく。幅広い体形の人に着てもらえるように4サイズ展開にした。
海外に向けた営業を強化する目的で、今年から20代を中心に集めた「グローバルタスクチーム」を立ち上げた。アジアでの販売も進め、年内に期間限定店を出店する予定だ。
ミズイロインドやショップオリジナルブランド「マーマーマー」と国内外のブランドを編集したセレクトショップ「マーコート」も店舗数を広げる。店舗面積の増加に伴う売り上げ増を見込み、既存店のうち25店は、標準面積を約132~165平方メートルへと拡大する。
同社の24年8月~25年1月は、売上高が前年同期比約9%増、経常利益は約55%増となった。今期中に全ブランドで12店の出店を決めている。