「ECデータと運営」アンケートを実施し、直近の半期（6カ月）のEC売り上げについて、回答数値をまとめた。回答企業は108社。前回調査に引き続き、全体の伸び率は鈍化傾向で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出制限が緩和され、実店舗への客足が戻ってきたのが大きな背景だ。ECを店舗といかに融合させ、企業の業績を押し上げられるかが今後ますます焦点になりそうだ。
EC売り上げの増減企業のうち、増収は前回比で2ポイント低下の49％だった。さらに、増収した企業で2ケタ以上伸長した割合は18.3ポイント減り、ECの成長は緩やかになっている。有効回答数である73社の中では、増収企業の割合が69.9％と前回並み、減収企業は23.3％で7ポイントほど減った。
増収を維持できた企業は、コロナ下で進めてきた自社サイトやアプリのユーザビリティー向上、利便性を高めるためのリニューアル、商品力の強化、会員数の拡大などが奏功した。
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