初のNYメンズコレ、60ブランドで

2015/07/17 13:35 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】16年春夏ニューヨーク・メンズコレクションが、60ブランドの参加で1回目をスタートした。欧州で見せたコレクションを再度見せるブランド、欧州とは違うラインを見せるブランド、ニューヨークで初めて見せるブランドと、取り組み方はさまざまだ。ショーよりプレゼンテーションの方が多い。リラックスしたカジュアルに、アスレチックやミリタリーの要素を控えめに入れる傾向が広がっている。

 Nハリウッドが、タイポグラフィーを背景にしたクリーンなコレクションを見せた。米国のハーブ・ルバーリンと東京のミキタイプの2人の書体デザイナーからイメージした。とはいえ、冒頭に並べたのは、全身同色無地のシンプルなセットアップ。タックやダーツ、切り替えで、少しだけ丸みのあるプロポーションや適度な量感のあるシルエットをつくる。デザイナーの尾花大輔は、着心地や着やすさを追求した結果のシルエットと説明する。タイポグラフィーが出てくるのは中盤から。かすれたタッチ、大きくデフォルメした書体プリントをのせたコートやトップ、ショーツ、パンツを並べる。ネービーからアイボリー、ベージュとつなぎ、澄んだアクアブルーやエレガントなグレーへ。繊細で美しいカラーパレットで見せた。

Nハリウッド

 マイケル・コースは洗練された大人の男のためのリラックスしたテーラーリングを見せた。パジャマのようなスーツ、胸元をあけてフードを付けたリブ編みセーター、ゆったりしたクロップトパンツ。どれも分量感や脱力感のさじ加減がちょうど良い。リネンやシアサッカーなど涼しげな素材を使ったアウターは、裏をつけずに軽く仕立てた。

マイケル・コース

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