オンワード樫山「組曲キッズ」 価格、企画に支持

2017/08/14 10:59 更新


 オンワード樫山は百貨店向けベビー・キッズウェアブランド「組曲キッズ」が今春以降、売り上げを堅調に伸ばしている。消費者ニーズを反映した価格と商品企画が支持され、3~7月の既存店売り上げは前年比3%増で推移、数量ベースでは10%増となった。オケージョン、通学用途のほか、季節雑貨がヒットしている。

 16年春夏にドレス系の商品を増やすなど単価を上げた結果、地方店の売り上げが低迷したことから、マーケットニーズを分析し、価格帯とカジュアルウェアの商品企画を見直した。カットソーの中心価格は6500円と1000円近く下げ、全体の平均単価が1万円を切る水準とした。入卒園対応のフォーマルウェアは国産で2万8000円の上質ドレスも揃えたが、海外生産で1万2000円のチュールドレスが順調に売れ、「3~4月の売り上げをけん引した」という。

 また、SCブランドとの差別化が難しいデイリーカジュアルでは、百貨店の客層にアプローチしやすい通学用途の商品を充実。ナイロンのドット柄ブルソン9900円が完売になるなど、「品のある外観で洗濯のしやすい商品」が順調に売れた。売れ筋のサイズは130~140センチだが、小学校中学年で身体の大きい子が増え、150~160センチへのニーズも高まっている。

 雑貨関連はオリジナル素材の水着が30%増で推移。ボーダーと小花柄の2種類で価格は8000円。洋服と同じ柄でファッション性の高さが受けた。また1万2000円のゆかたが前年比20%増で推移。サンドレスとしても使える気軽さや、綿紅梅を使ったアジサイ柄が好評だった。

 8月は、晩夏企画として投入した五分袖Tシャツ6900円や七分袖ワンピース9900円などが売れており、セール品よりもプロパー商品の売り上げ比率が高い。今秋冬は、防寒アウターが本格化する前に、汎用性の高い綿・ウール混などでアウターの販売に力を入れ、底上げを図る。

品の良さ、洗濯のしやすさをわきまえたアイテムが支持されている




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