25年春夏パリ・ファッションウィークの展示会で、シルエットを誇張したスタイルが目立つ。体の線とは異なる構築的なシルエット、異なる素材でボリュームを変えるテクニック。手法はそれぞれ異なるが、日常着からかけ離れずコントラストを利かせたバランスで見せる。
(須田渉美)
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クレージュは、ミニマルな線で彫刻的なフォルムを見せた。デザイナーのニコラス・デ・フェリーチェは、60年代のクレージュをイメージしてそぎ落とすように構築性を探求する。今回は横から見たシルエットに重きを置いた。ドレスはサイドを曲線でくりぬき、背中に空間を作る直線のカットでセンシュアルな魅力を表現する。サンダルには足首を覆う帯状のパーツが付く。
カルヴェンは、家の中と外を行き来する感覚を反映しながら、アーカイブのスタイルを現代のワードローブへと発展させた。デザイナーのルイーズ・トロッターが着目したのは、ランジェリーをベースにしたドレス。シュミーズから派生したドレスは、背中で縫い合わせて外に出したヘムの一部で袖を覆い、バスト上の縫い代を広く取ってドレープを作る。シンプルな形に手を加えてエレンガントに仕上げた。部屋着のようなリラックスムードを残しながらも、きりりとした表情を出すセンスが目を引いた。