【パリ=小笠原拓郎】25~26年秋冬パリ・メンズファッションウィークは、時代の変わり目を感じさせるようなショーが多い。メンズ、ウィメンズに限らず、多くのブランドがデザイナー交代の時期にあり、ショーを休止したブランドも多い。資本力のあるビッグブランドが攻勢をかける一方で、インディペンデントのデザイナービジネスは厳しさを増す。今後のファッションウィークはどうなっていくのかと考えさせられるシーズンだ。
(写真=カラー、エルメス、ジュンヤワタナベ・マンは大原広和)
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カラーのショー会場に着くと、ギフトとともに手紙を渡される。それはデザイナーの阿部潤一からのもの。この秋冬のショーをもって、自身はデザイナーを退き、スタッフとしてカラーを支えるという内容だ。カラー以前のブランドも含めて、30年近く阿部の服を見てきた者にとって、それは一つの時代の終わりを象徴する事実だ。
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