【パリ=小笠原拓郎】25年秋冬パリ・オートクチュールは、デザイナー交代の節目にある。その中で新デザイナーを立ててショーを見せたのは「メゾン・マルジェラ」。どのような新たなマルジェラ像を描くのか注目された。
【関連記事】25年秋冬パリ・オートクチュール フェザーの分量で描く光と影
今シーズンのオートクチュールの最大の見どころと言えるのが、メゾン・マルジェラの新体制によるコレクションだろう。「Yプロジェクト」「ディーゼル」などを手掛けてきたグレン・マーティンスによる最初のショーだ。もともとYプロジェクトのころからコンセプチュアルで造形的なフォルムを作るデザイナーであったため、マルジェラとは親和性があると思っていた。ただ、前任のジョン・ガリアーノは、マルタン時代とは違うマルジェラの第2章を作り上げてきただけに、それを引き継ぐのは重圧であろう。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!