秋冬デビューの「フォトコピュー」 強く柔らかな女性像

2019/04/18 06:27 更新


 秋冬デビューの「フォトコピュー」は、肩の作りやウエストの切り替えなどフォルムの変化で女性の強さを主張するデイリーウェアだ。デザイナーの竹内美彩は、パリ・オートクチュール組合学校に留学した後、「イザベル・マラン」や「ヴェロニク・ルロワ」で経験を積み、カッティングのバランスやドレーピングの技術を磨いた。その上で、若い感性を生かして独自のスタイルを作り上げている。

 アイデンティティーにするのは、古着のワークウェアから派生させたドレス。肩に切り替えを入れて袖を付ける位置を落とし、緩やかな曲線のラインを出す。ハイウエストでシェイプし、シルクのクレープなど落ち感のきれいなテキスタイルを使うことで、柔らかな輪郭を印象付けている。ワンショルダーのジャンパースカートは、タイトラインで生地をバイアス使いで切り替え、ストリートっぽさとエレガンスを融合する。

 フォルムをしっかり作り込むと同時に、粗野なリネンを差し入れたり、モケモケと繊維が出ているひもを連ねてトップを作ったりと、異素材の遊びを入れて大人の日常着に仕上げている。価格はシルクドレスで7万4000円、オーガニックコットンのジャージードレス2万9000円など。



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