《次世代が拓く産地の未来④》産地存続に動く工場、活路は多様

2024/11/22 12:00 更新会員限定NEW!


五泉ニットフェスではビジネス交流ツアーを実施。高橋ニットを訪れた参加者に髙橋社長が産地や自社について説明した

 フェスは企業や産業の存続に向け、産地の認知度を上げるために開かれた。その効果は多方面に波及し、企業のファンを生み、雇用の創出や商売に発展した。街全体を巻き込んで地域経済の活性化に貢献した例もある。国内産地は90年代以降の海外生産シフトの加速や低価格化の波に押され下降の一途をたどったが、フェスの活況で明るい光が差した。

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後継ぎの危機感

 担い手は後継ぎや産地で働く若手たち。原動力は後継者不足や国内市場の縮小に対応して生き残るため、他社と協力して産地を残すこと。自発的に知ってもらうための働きかけが必要だった。彼ら彼女らの働きかけで、閉鎖的にならざるをえなかった様相は変わりつつある。

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