楽天グループは、「楽天市場」出店店舗向けに「楽天新春カンファレンス」を都内で開き、三木谷浩史会長兼社長が講演した。
三木谷会長は「今年の大きなテーマは皆さんがいかにAI(人工知能)を使いこなせるかにかかっている」とし、〝ノーAI、ノーフューチャー〟を掲げた。
楽天グループ内では「トリプル20」として、AI活用でオペレーション効率、マーケティング効率、クライアント効率の20%向上を目標としている。この間、楽天市場ではセマンティック検索や、検索結果のパーソナライズにAI活用が進んでいる。また、出店者向けに画像加工や商品説明作成などをサポートするAIソリューションを提供しており、効率化や流通が拡大した例を挙げた。
1月29日には、楽天モバイルから法人向けの生成AIサービス「楽天AIフォービジネス」の提供も始めた。楽天モバイルに関しては「顧客育成効果が非常に高い」と言及。非ユーザーと比べ楽天市場での購買額が約50%増となったとし、今年は楽天モバイル経由で収集したデータを活用した広告商品も提供していく。