社団法人リファインメタル協会は、東京ミッドタウンのイセタンサローネで、企画展「リファインメタル#1」を4月9~15日に開催。アパレルブランド「ニューナウ」、アーティスト三浦大地さん、アートディレクター山崎晴太郎さんの3組がリファインメタルを使用したジュエリーを展示、受注販売している。
リファインメタルは、リファインメタル協会が定義、認証する再生貴金属で、国内で市場に出たジュエリー製品や携帯電話などの廃棄物、ジュエリー製造過程で出た端材などを回収し、再利用した貴金属を指す。ジュエリーブランド「ハム」の職人でもある貞清智宏氏が代表を務める。
企画について貞清代表は、「一般的な認知度も高めようと、あえてジュエリー業界でないところで活躍されている人にお声がけした」とする。シルバー、K18、プラチナと様々な金種を使い、価格も1万円台から100万円超えのものまで幅広く揃った。

参加ブランドの一つ、ニューナウは女優の榮倉奈々さんがCEO(最高経営責任者)を務め、スタイリストでディレクターの上杉美雪さんとコレクションを作る。リファインメタルを使ったジュエリーについて榮倉さんは「たくさんの人に選んでもらえるようレタリングモチーフなどを使い、ジュエリーにした。リファインメタルを知る導入になってもらえたら」と話す。
山崎さんは幼い頃に作った紙の指輪に思いをはせた。実際に手作業で紙で作った指輪にワックスを染み込ませて型取りした一点物のリング約80点を製造。紙の持つしわやよれた表情をそのまま金属に写し取っている。三浦さんは、自身のアート作品で使うタトゥーのモチーフをヒントに、星やツバメをかたどったジュエリーを出した。

