三木均リシュモンジャパン社長に聞く コロナ後、スタート切る準備を

2020/04/21 06:29 更新有料会員限定


 新型コロナウイルスの感染拡大で、イタリアをはじめとする欧州の生産現場が大きな打撃を受けている。特に顕著なのが欧米ラグジュアリーブランドだ。20~21年秋冬の物作りはどれだけできるのか。21年春夏コレクションは開催されるのか。様々な不安要素のあるなか、「カルティエ」や「クロエ」などを擁するリシュモンジャパンの三木均社長に聞いた。

(青木規子)

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 業界でも早い段階の2月末から、危険を避けるために社員の在宅勤務を強く推奨してきた。1カ月以上が経過し、緊急事態宣言が出た後はビジネス自体がクローズし、私も含めてほとんどの社員が在宅勤務中だ。ブティックの社員は店が閉まっているので自宅待機。再開できるまでその形が続くだろう。カスタマーサービスも100%在宅で対応している。従業員の安全と健康を何よりも優先してきた。

問い合わせ増える

 ジュエリー・ウォッチを扱う一部物流機能は、高額品なので自社倉庫で運営しているが、一般の物流業務は店が閉まっているのでほぼ止まっている。その中で、EC部門は現在も活動しており、通常よりは若干の遅配はあるかもしれないがオーダーいただいたものを間違いなくお届けする体制を敷いている。

 CRC(カスタマーリレーションセンター)、一般にいうコールセンターもリシュモンジャパンとして社員が在宅で対応し、通常と同じ業務体制で動いている。お客様とダイレクトにつながれる場所を確保できているということは、店頭が閉まっている今、我々にとって重要なこと。大切なアクセスポイントになっている。

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