お客様が入りやすい空気感、演出出来ていますか?そのキーは、スタッフがお客様を待つ姿勢にあります。早速見ていきましょう。
出典:「レックスタッチ」
気持ちを動かす
スタッフが仁王立ちをして、入口を睨みつけていたら、お客様が入りにくい。だから、商品整理、補充、清掃などなにか作業をしながら動くことで、入りやすい空気をつくりましょうというのが、動的待機として言われる事です。
結果、どうなっているか?___作業に集中してしまい、肝心のお客様を無視しているスタッフ。だれに声をかけているのかも曖昧なまま、ただフロアを歩き回って、声出しをしているスタッフ。
動的待機・・・間違いではありませんが、動きながら待機をすることではありません。そうではなくて、「いつでも、お客様に対してアクションを起こせるように、備えていること」です。「動きながら」ではなく、「動けるように」が正しい解釈です。
通路のお客様に、気持ちを向けている。お迎えの態勢を整えている。必ずしも、動く必要などありません。
- 今日は、どのような会話で話しかけようか?
- 今日は、どのように商品をお勧めしようか?
- 今日は、どんなお客様との出会いがあるだろうか?
スタッフが、自分自身のテンションをコントロールすることが、動的待機です。
レジに張り付いて、下を向いてパソコンとにらめっこしているスタッフと、動物園のクマのように意味なく、売場をぐるぐると歩いているスタッフがいる店。こういう店が、驚くほど多いのです。
美しく立つ。
美しく歩く。
姿勢と表情でお客様を招き入れます。動的の「動」とは、お客様に対して気持ちを動かすという意味です。
■「レックスタッチ」運営元について
藤永幸一 20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。