店長さんは総じて真面目で、頑張り過ぎてしまう傾向が強いと感じます。「店長になりたい」という強い意識を持ち、頑張ってステップアップしてきた人も多いでしょう。そんな真面目な人ほど、すべてを一身に背負ってしまうことが多い。
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また、そういう人ほど、〝店長とはこうあるべき〟という思いが強く出てしまうもの。「売り上げも伸ばさないといけない」「部下もしっかりとマネジメントしないといけない」と多くのことに追われ、自らを〝思い描いている店長のあるべき姿〟に無理に合わせようと頑張りすぎてしまう。
多くの悩みを抱えてらっしゃる店長さんですが、現状を上司に相談しようにも「自身の管理能力がないと思われたらどうしよう」「上司も忙しそうで話しづらい」とためらってしまう人も多くいます。だからこそ、「ちゃんと相談することもマネジメントだよ」と会社が教育する必要がありますし、組織としても相談しやすい風土に見直すことが非常に重要です。
企業としては経営戦略としてメンタルヘルス対策を導入することが必要でしょう。「すぐに売り上げに直結するものではなく、経費がかかるから」と後回しにされることもありますが、私が良く話すのは「できる人はちゃんとプロを活用する」。自社だけでどうにかしようとしても、これまでの経験値の範囲内でしか対処できません。マネジメントやメンタルケアをちゃんとしたスキルとして身に着けているプロを活用することが大事です。
また、メンタルヘルス対策にとって「とりあえず形だけ」が一番もったいない。きっちりと取り組み、〝投資〟に変えられるかがポイントです。事前にしっかりと準備しておき、〝予防〟することが最も効率的なのです。