後輩に説明したい英略語‐5 仕入れで使うFOB

2017/11/18 04:30 更新


ファッションビジネス業界の基礎知識解説、今回は少し応用編です。尋ねられて、語ることができれば後輩から尊敬されるような英略語を集めてみました。でも、ある程度のベテランなら常識ですよね。正確にいくつ知っているのか、実力をチェックしてみましょう。

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■FOB/CIFとは

海外のメーカーなどと取引すると、商品をどこで受け渡すのかが問題になります。工場から出たときなのか、通関が終わったときなのか、日本に着いたときなのか。それぞれ、費用の負担は違ってきます。

FOBは、Free on Boardの略で、エフオービーと読みます。「本船渡し価格」と言われるように、売主は船に積み込むまでの費用を負担し、船賃や海上保険料、輸入関税、通関手数料は買主の負担です。ですから、海外メーカーとFOBで契約すると、FOBのほかに運賃や保険料などがかかってきます。


日本の港に荷揚げするまでの費用を売主が負担するのはCIFです。Cost、Insurance and Freight, named port of distinationの略です。「運賃・保険料込み料金」とも言います。買主は運賃や保険料を負担する必要がないのですが、安い船会社を使うことができればFOBでの取引のほうが有利になります。



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