サザビーリーグの「ピモンテ」は、23年9月に服飾雑貨のDtoC(消費者直販)ブランドとしてサイトをオープンした。様々なおしゃれを経てきた大人の女性がターゲット。こだわりの雑貨アイテムを使ったスタイリング提案にも力を入れ、SNSを通じて発信。顧客から高い支持を得ている。24年9月には初の実店舗をルミネ新宿にオープンし、新たなファンも獲得している。
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おしゃれの印象をスパイスのように手軽に変えられ、年齢や体形にとらわれない自由なスタイルを提案するのがピモンテのコンセプトだ。オリジナル6割、仕入れ4割で、客単価はならすと3万円弱ほど。力を入れるジュエリーは、大粒の半貴石のリングやトレンド感あるメタルジュエリーなど数万~30万円台クラスまで扱い、売り上げの半分を占める。次の売れ筋に「スカーフも芽が出てきている」とディレクションする営業統括ECブランド事業部の本間利絵さん。他では扱いの少ないニッチなアイテムがファンを引き付ける。
サイトはインスタグラムからの流入が多いため、トップページはその世界観を崩さないようルックの画像を連動。一方で、着こなしのヒントとなるスタッフのスタイリング画像もサムネイルで掲載する。スタイリング画像は昨年5月にインスタグラムに専用アカウントを別途開設し、サイトと連携。昨秋からメルマガやLINEも始めた。
週1回のインスタライブは顧客との大切な接点だ。水曜の12時から1時間放映し新作を紹介。「スカーフの巻き方が知りたい」といった質問にも対応。常連視聴者も多く、「月1、2回購入して下さる方も」。会員の10%が年間30万円以上の購買があり、つながりの強さを感じさせる。
実店舗の存在は、新規獲得はもちろん、顧客の生の声が聞けるのもメリットだ。中心客層は40~50代で「今まで持っていたものが似合わなくなったり、フィットするものが見つからなくてという方もいらっしゃる」。こうした需要に応えようと2月には本間さんによる初の予約制スタリング相談会を店舗で行う予定。