復興支援イベントに“シャケ”里帰り

2015/03/12 06:25 更新


 全国のテキスタイルデザイナーなどで構成する日本テキスタイルデザイン協会(TDA)の東北支援プロジェクトチームは、3回目のアートイベント「shake・hand3・11」(協賛=京都染織文化協会、京都市立芸術大学サイレントアクア実行委員会、会場=京都市中京区のギャラリーH2O)を15日まで開催している。

 「必ず帰ろう。みんなで帰ろう。」をテーマにアーティストたちの復興への思いをシャケ(shake)に託す。TDAが手のひらサイズのシャケのぬいぐるみをデザインして岩手県大槌町の女性たちが縫い上げ、活動に賛同する全国のクリエーターや一般の人に購入、加飾してもらって、できあがった作品をイベントで販売、必要経費を差し引いて売り上げ金を東北支援のために寄付する。今回はカナダのニードルアートグループも参加するなどの広がりをみせ、昨年までの約2倍、800匹のシャケが〝里帰り〟してきた。

 和晒(さらし)綿を使ってTDAが企画、大槌町のおおつちおばちゃんくらぶが刺繍を施したストールや注染のてぬぐいなどに加え、岩手県の障がい者施設「ハックの家」に通う松家圭輔さんが描いた絵画を大本染工がプリントした布地なども作成、販売している。 



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