20歳前後の女性は「オリジナリティー」よりも「再現性」 SHIBUYA109ラボが21年のトレンド調査

2021/11/22 06:29 更新


 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関、SHIBUYA109ラボ(長田麻衣所長)は20歳前後の女性を対象にした21年のトレンド調査「トレンド大賞2021」の結果を発表した。

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 SNSがこの世代の生活に浸透していることを背景に、「オリジナリティーよりも、インフルエンサーなどのまねができる〝再現性の高さ〟をトレンドとして楽しむ傾向が強くなった」(長田所長)のが今回の調査結果の特徴。昨年に続き、コロナ下での生活スタイルや嗜好(しこう)の変化の影響も色濃く出た。調査は15~24歳の女性545人を対象に、10月に実施した。調査分野は今回から「体験」「ヲタ活」部門を加え、計6部門。

みんながまねできる

 「再現性の高さ」を好む傾向が最も顕著だったのが「ヒト」部門。動画を発信し、「みんながまねできるフォーマットを生み出している」インフルエンサーが上位に入った。1位の「コムドット」は地元の友達同士である男性5人組のユーチューバーだ。

 「カフェ・グルメ」部門も再現性がキーワード。コロナ下で家で楽しめる食が引き続き人気だったほか、ティックトックでインフルエンサーが食べる姿が話題となった商品が上位だった。「アーティスト」部門も1位の優里をはじめ、ティックトックで話題となったアーティストが人気。「コンテンツ」部門1位のアニメ・実写映画「東京卍リベンジャーズ」も作品に登場するキャラクターのセリフがティックトックなどでアレンジされながら多く使われた。

写真で仲良く見える

 「ファッション」部門もSNSでの見え方を意識したアイテムやコーディネートが人気。「友人と遊びや食事に行くなど目的や体験から逆算して、服を選ぶ傾向が強い。また、独自性よりも、みんなと同じような服装にすることで、SNSでの写真で仲良く見えることを重視しているのもポイント」という

 「コスメ・スキンケア」「体験」部門はコロナ下の新たなニーズなどを反映した。コスメ・スキンケアはコロナ下で高まっている「自分磨き」やマスクの着用に対応したアイテムが上位に入った。体験は「コロナ下で家にいる時間が増える一方で、仲が良い友人と関係をより深くしたいというニーズが高まっている」ことを反映し、気の知れた友人と少人数で楽しむ旅行などが人気だった。

●「トレンド大賞2021」の各部門の上位3位

《ファッション》

1位=カラーパンツ

2位=たすき掛けコーデ

3位=ティアードワンピ

《コスメ・スキンケア》

1位=NATUREREPUBLICスージング&モイスチャー・アロエベラ92%スージングジェル

2位=finoプレミアムタッチ浸透美容液ヘアオイル

3位=CEZANNE描くふたえアイライナー

《ヒト》

1位=コムドット

2位=中町綾(中町兄妹)

3位=とうあ(ウチら3姉妹)

《アーティスト》

1位=優里

2位=Ado

3位=Vaundy

《コンテンツ》

1位=東京卍リベンジャーズ

2位=花束みたいな恋をした

3位=呪術廻戦

《カフェ・グルメ》

1位=マリトッツォ

2位=地球グミ

3位=かじるバターアイス

《体験》

1位=都道府県スタバ巡り

2位=おしゃピク・海ピク

3位=ホテル女子会・ホカンス

《ヲタ活》

1位=推しグラス

2位=センイルケーキ

3位=推しとカフェ巡り

ファッションは引き続き、SNS映えがポイント(3位のティアードワンピ)

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