地域のニーズも反映させました――そごう横浜店の婦人靴売り場は15~16年秋冬のオリジナルパンプスで、消費者との協業商品を販売する。足入れの良さにこだわり、婦人靴卸のモーダ・クレアがライセンス生産する「ボディドレッシングデラックス」で商品化、2年前から売れ続けるモデルで、9月末の開店30周年企画として打ち出す。
対象となる8㌢ヒールのプレーンパンプスは、同売り場の上級シューフィッターの林美樹さんが豊富な経験から、履きやすい木型や中底、クッション材を独自に組み合わせて開発を依頼したもの。1型でシーズン500足近くが売れ、リピーターも多い。自主編集コーナー“ハイブリッドパンプス”の代表格だ。
参加したのは、購入者を対象にした応募に加え、近隣の企業で働く女性、ブロガーの合計6人。2月下旬に商品会議を行い、モーダ・クレアの協力で2000種以上の革見本からアッパーを選ぶほか、中敷、ヒール、底材の4つのパーツを組み合わせ、それぞれが1足ずつ合計6足を企画。「クリスマスの時期に赤の洋服と合わせて履いてみたい深緑のレザー」「靴ではなかなか見ない、茶系のツイード」など、クラシカルながらも主張のある素材を生かしたラインアップとなった。
3月下旬にサンプルを確認した。林さんは「うちの商品のファンになってくれた方、地元に勤める方と皆で作り上げた新作で、30周年の感謝の気持ちを還元できれば」と話す。価格は変わらず、1万6500円の予定。