NYにデパチカ登場!?(杉本佳子)

2015/02/23 00:00 更新


 ニューヨークの玄関口であるグランドセントラルステーションは、102年の歴史をもつ。

 1日にこのターミナル駅を行き交う人の数は75万人。駅の中2階にはアップルストアとマイケル・ジョーダンのステーキハウスがあり、1階には専門店やグルメストアの並ぶセクション、地下にはフードコートもある。



グランドセントラルステーションのコンコース。
北部のウエストチェスター郡と繋ぐ3本の長距離列車に加え、地下鉄が通っている


 そのグランドセントラルステーションの1階のホールでは、随時さまざまなイベントが行われている。

 2月18日から20日までの3日間は、「ジャパンウイーク」が開催された。ジャパンウイーク(いつも3日間ですが)は2012年に1回目が開催され、毎回大盛況。今回は「デパチカ」がひとつのウリになった。



今年のジャパンウイークでは、フードバザールとしてデパチカをアピール


[左]日本から持ち込まれたお弁当は割高感はあるが、結構多くの人が買っていた[右]インパクトのある大学芋のディスプレイ


 お弁当やだしの素、大学芋、ラーメン、たこ焼きなどが売られ、ニューヨークにすでに店舗があるシュークリーム屋さんのビアードパパには長い行列ができていた。私は、米沢の駅弁「牛肉どまん中」をトライ、美味しかったですよ~。

 ただ、デパチカを打ち出すなら、お弁当やお惣菜、スイーツなどの種類はもっとたくさんあってほしかったなあというのが本音だ。



このだしは試飲も提供


たこ焼きはイーストビレッジに何年も前から人気店があるので、ある程度認知度はあるはず


 デパチカの楽しさは、品揃えの豊富さと他では買えないユニークさにあるはず。日本のデパチカのような楽しい食品売り場はニューヨークのデパートにはないだけに、デパチカを打ち出す催しを2回目、3回目と回を重ねて、もっと商品数を増やしてもらえたらと思う。

 主催は観光庁と日本政府観光局なので、デパチカセクション以外にもいろいろな分野の企業が出展。今回は鎌倉シャツもブースを構え、最終日にはちょっとしたファッションショーも行なわれた。



鎌倉シャツは、豊富なシャツと素材を揃えてアピール。
グランドセントラルステーションから徒歩5、6分のところに直営店がある


 ブルックリンで日本の商品を売っている「J+Bデザイン」は、多くの人で混雑。ピンクッション制作の実演に、興味深く見入るアメリカ人もいた。ワタベウェディングやセイコーもブースを構えていた。



J+Bデザインのブースでは、雑貨が人気


着物姿の女性が、可愛いピンクッションをつくって見せていた


ワタベウェディングのブースでは館鼻則孝の靴がディスプレイされ、写真を撮る人の姿が目立った




89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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