5月14日から17日まで、フリーズアートフェアのニューヨーク版「フリーズニューヨーク2015」が、ランドール島で開催された。
フリーズニューヨークの会場は、ランドール島につくられた白い仮設テント
フリーズアートフェアはアートマガジンのフリーズがロンドンで始めたもので、イギリス最大規模の現代アートの祭典になっている。ニューヨークでは4年前に始まった。
今年も世界中から190のギャラリーが参加し、そのうち63はニューヨークのギャラリー。ちなみに、ランドール島はイーストハーレムの東方、イーストリバーに浮かぶ島だ。私はグッゲンハイム美術館前から出るバスに乗り、20分くらいで到着した。
長年ファッション業界にいるからか、ファッションがらみのアートになんとなく目がいってしまう。ユニークなオブジェに仕上げたジャケットやフーディ、絵画とドレーピングを合体させたようなアートが印象的だった。
半身のコートとフーディは、パリのギャラリー・ジョスリン・ウルフのもの
フェミニンなテーストなのに、釘がいっぱいというコントラストがユニーク。「Anything but Silence」というタイトルに納得
服だけでなく、通常ファッションで使われる素材を使ったアートも興味深い。突然登場したクマは、全身鮮やかなブルーの羽根で覆われていた。
このクマを見せていたのは、ニューヨーク、パリ、香港に拠点があるギャラリー・ペロティン
こちらは、フェルトのアップリケを思わせる手法で表現している。
フェルトの上にフェルトをのせたこの作品のタイトルは、すべて「無題」
何故か頭にアイロン!笑えた!
刺激的でユーモラスな、ロンドンのギャラリー「スチュアート・シェイブ」の展示
あと、何故か目についたのは空き缶アート。空き缶をユニークに使った、ストリートアートのようなオブジェが面白かった。
ニューヨークと香港に拠点をもつリーマン・モーピンのインスタレーション
すごくリアルで、よくできていた。ナポリとローマのT293の展示
このカラフルなペイントとマッサージチェアのインスタレーションは、何ヶ所かに設置されていた。
最初、横たわっている人はパフォーマンスの一部かと思ったが違うらしい。マッサージチェアはちゃんと動く
子供も楽しめそうなオブジェもある。こんな仕掛けは、いかにも子供が喜ぶ感じ。
アントワープのゼノ・X・ギャラリーの展示。とても可愛かった
子供連れにウケていたインスタレーション
来場者たちが思い思いに黒い円を描き、それが壁に張り出されていくユニークなコーナーもあった。
黙々と黒い円を描く、参加型コーナー
描きあがるそばから、壁に展示していく
日本からもいくつかのギャラリーが出展。
そのうちの1つ、タケ・ニナガワはロンドンのフリーズにも出ていて、ニューヨークも1回目から出ている。ディレクターの蜷川敦子さんは、「ニューヨークはアートに対する興味や期待感が大きい。アートが街の中で果たす役割が大きいので、(出展は)醍醐味がある」と話してくれた。
タケ・ニナガワは、2人のアーティストの作品を展示。絵は、優しい色使いとモチーフに和を感じた
会場には、マーロウ&サンズやモモフク・ミルクバーなどの人気レストランやカフェも!
ブルックリンの人気レストランだけに、大勢のお客で大繁盛
屋外は、イーストリバーに沿った気持ちのいい空間!天気が良くて最高!
屋外のイートインスペース。イーストリバーを眺めながら一休みする人たちで賑わう
でも実は私が一番、「あっ、ここ、いいなあ」と思ったのはVIPルーム。ラウンジ、カウンター、屋外を一望できる自然光の入るレストランがおしゃれで、長居したい気分だった。
VIPルームは、来ていた人たちもやっぱりお洒落で洗練されている感じ!
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)