知ってる?水着のメンテナンス―着用時

2016/08/14 07:50 更新


  ふだん扱ってなくても、夏限定で水着を揃えるショップは多いはず。お客様に水着の手入れについて質問されたら、自信を持ってお答えできますか? プールサイドで、海辺で、きっちり勝負してくれた水着を、“ご苦労様。来年もがんばろうね”っていたわってあげる方法をお伝えできたら、お客様に喜んでもらえるし、いろんな会話もはずむはず。 水着専業のAi(アイ、取材当時は三愛)の役員さんに水着のメンテナンスについて教えてもらいました。  

■着用時の注意点3つ

 

1、摩擦注意はセット提案のチャンス

 「水着には丈夫な繊維が使われていますが、熱や摩擦にはデリケートなのです」。気をつけて欲しいのはよくプールに設置してあるウオータースライダー。スベリ台を流れる水が少ないと、摩擦熱でヒップに穴が空いたり、色が落ちてしまいます。 十数年前まで、クレームの1位だったのですが、「こういうことがありますから注意して下さい」と売り場で呼びかけ続けた結果、お客様にも認知され、クレームは減ったそうです。

ウォータースライダー

 でも、必ずお客様に「こんな可能性があります」とお伝えください。デメリットな情報をお知らせするわけですが「大切な水着を守るためにウオータースライダーではこんなショートパンツはどうですか」とセット販売を提案するチャンスになります。  

 

2、座るときはタオルやシートをおススメ

 プールサイドも要注意。表面のザラザラしたコンクリートやベンチに座って、生地を引っ掛けて穴をあけたり、ケバ立ちすることもあります。ビーチタオルやビーチシートをお勧めしましょう。

プール

 

3、プールから出たらしっかりシャワー

 プールの水に含まれる殺菌用の塩素も大敵。漂白作用が強く、水着によっては数時間で色が変わってしまうこともあるそうです。「水の冷たい吐き出し口は特に塩素濃度が高いので要注意です」。水着のためにも、お肌のためにも、プールから出たらしっかりシャワーを浴びること。    

(次回は使用後の注意点について)

※繊研新聞2010/06/28付け「販売・接客に役立つページ」を再編集



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