レディスの15年夏物で、“Tブラウス”の提案が活発だ。Tブラウスとは造語。Tシャツとブラウスの中間的なトップのことだ。薄手布帛の場合は、装飾の少ないTシャツ型の半袖プルオーバー、薄手ジャージーの場合は立体的なパターンにフリルやレースを使ったデザイン性の高いプルオーバーを指している。
3月の店頭納入後、9月まで着用可能な商品として、多くのブランドが型数を増やしている。通勤に着ていける上品さを備え、家庭洗濯可能でノーアイロンのイージーケア品も多い。
特に提案が目立つのが、身頃がジャージーのTブラウスだ。「アドニシス」(パックエース)は、袖口がレース、アシンメトリーの綿ローンのフリルが前身頃にある綿100%のTブラウスを作った。1万5000円。
「ハウピア」(サンウェル)は、TブラウスとTシャツを拡充した。同ブランドのウエアは、オリジナルのプリントや刺繍が特徴で、通常、春夏トップの中心価格は1万円台半ばだが、TブラウスやTシャツは、デイリーウエアとして1万円以下に抑えた。新作は透け感のある素材で作った、ピンタックとフレンチスリーブのTブラウス。9800円。
「シュガーローズ」(ドリーム)では、袖フリルの綿のカットソーが、展示会での受注枚数でトップクラスとなった。14年春夏でも売れ筋の型で、継続で提案する。7900円。
「ポームリシュ」(光世)は、得意のタックやギャザーをカットソーの肩や両裾脇に取り入れた。5900円。