タイオン(名古屋市)は今月、ダウン製品を軸とする「タイオン」で、アジア市場でのブランド浸透を図るため、中国、台湾、韓国で展示会に参加した。台湾の展示会参加は初。今年はブランド誕生10周年を迎え、グローバルライフスタイルブランドを目指している。
台湾・台北での展示会では26年春夏物を提案、33社が来場した。「グローバルブランドの台湾上陸は歓迎された。高温多湿のためノンダウンを推し、マウンテン企画、ミリタリー企画などが高い評価を得た」(石橋彬光海外担当)とし、今後は百貨店を軸にした販売を視野に入れる。
中国・上海は23年以降、3年連続の合同展示会出展で、「全体にやや低迷傾向にあるが、熱量は相対的に高い。好反応を得ている」とする。
一方、韓国では合同展「ジャンブルコリア」に参加した。6年前からディストリビューターによる卸売りを軸にビジネスを構築している。「韓国は独特でブランドの浮き沈みが激しい市場で課題が多く、他地域に比べビジネス構築が難しい。グローバルブランドとしてのブランディングをする時期と見ている」という。ブランドポジションを確立するための取り組みは新たな段階として、今後はローカルブランドとの協業、期間限定店の出店などを検討する。
「ライトダウンを軸にしたグローバルライフスタイルブランドとしての確立」を目標に、課題を地域ごとに明確にしながら取り組んでいく。