凸版印刷グループのワン・コンパスは4月1日付で、ベビー、キッズの衣料品・雑貨DtoC(メーカー直販)のミサを完全子会社化した。電子チラシや家事代行比較サービスなどを手掛ける同社がアパレル企業を買収した狙いは何なのか。両社長に聞いた。
早川礼ワン・コンパス代表取締役社長CEO(最高経営責任者) 凸版印刷はBtoB(企業間取引)のソリューション事業が基本のため、当社はBtoC(企業対消費者取引)向けでIT(情報技術)サービスにフォーカスした新規事業として誕生しました。暮らしの身近な領域に新しい価値を創る「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」をビジョンに掲げ、生活者の日々の暮らしを支援しています。特に、電子チラシサービス「シュフー」や家事代行比較サービス「カジドレ」を通じ、忙しい共働き世帯などの支援に取り組んでいます。
上村紗也賀ミサ代表取締役 ミサは19年に設立し、私を含むママ3人でオリジナルやインポート商品をECで販売しています。アパレルは未経験でしたが、私自身も子育てする中で、もっとこういう服があったら良いのにという課題感を持ち、ママに寄り添ったショップをテーマに運営しています。