コロナ禍で、ゴルフとキャンプが人気を博している。いずれも感染リスクの少ない屋外レジャーであることが共通している。
ゴルフ人気の背景には、海外旅行などが制限された富裕層が国内でゴルフを楽しむようになったことが大きい。また、テレワークの浸透で空き時間が増えたビジネスパーソンが、平日にコースや練習場に行くようになった面も指摘されている。
一方のキャンプは、ここ数年、参加人口が増えていたが、コロナを機に一気に市場が拡大。デジタル化や外出自粛の反動で、消費者の自然指向が加速した。
注目すべきは、どちらもビギナー層が一定数いて、富裕層はコロナ終息後、他のレジャーに移行・分散する可能性があること。つまり、今の盛り上がりを一過性のものとしないようにするには、初心者が離反しないようつなぎ止め、リピーターとすることが大切だ。ワクチンの接種が進むなか、アフターコロナを見据え、両業界ではビギナー層を定着させる施策を今から講じる必要がある。
(潤)