コロナ禍でも人気となったレジャーのキャンプやゴルフ、釣り。密を避けられる野外での遊びとして新しく参加する人が増え、コロナで苦戦する業種が多い中でも市場が盛り上がった。しかし、これらの人気も3年目に入り、需要が一巡、落ち着きを見せてきた。旅行や他のレジャーが回復すると共に、関連した商品の動きも停滞気味になってきた。
これらのレジャーに共通した課題は「新規参入者に継続してもらうこと」。新しく参加した人は若い世代や女性が多く、「すぐに飽きて、離れてしまう」ことが懸念されている。やはり共通して、参加費用が高い、上達に時間がかかる、予約が取れない、場所が遠い、天候に左右される、といった問題がある。
「これまでがバブルで異常だった」という指摘もある。通常ペースに戻っただけとの見方もあるが、今までにない新規参入市場の膨張からは、一定の人数は定着してほしいところ。そのためには商品提供側も何か役立ちたい。
新型コロナ感染拡大の第8波や物価高騰も懸念されているが、レジャー特有の楽しみを盛り上げると共に、参加障壁となる課題を減らしていく努力を続けたいものだ。
(茂)