芸能に美容、食――韓国の話題は尽きない。先日、最年長メンバーの入隊が話題になったBTSをはじめ、韓国発の文化は国内外のトレンドや政治経済に大きな影響力を持つ。
日本のファッションでも韓国は一つのキーだ。特に若者はおしゃれを韓国アイドルや現地の流行に学ぶ。数年前は一過性のブームとして注目されていた節があるが、最近ではもはや市場になじんだと感じる。韓国アイドルの服装が影響を与えているのは確か。しかし、関心のきっかけは音楽そのものだったり、その人自身だったり。例えばY2K。日本の若者にその火を付けた韓国アイドルは、米国のポップシーンをよく研究している。韓国は自国の音楽を、アイドルのスタイルや服装を含めたサブカルチャーとして世界に輸出していると聞くが、そこで生まれた音楽が日本の若者文化を形成した。
来春から日本に再進出する「フォーエバー21」で商品企画を指揮するアダストリアの野田源太郎氏は「ミレニアム世代は好きな服がどこから来たのかが気になる世代」とし、「ファッションとひもづく文化を着るような感覚を追求したい」と話す。文化が服の流行を作る、そこに若者ファッションの手がかりがある。
(麻)