《視点》満開

2024/04/11 06:23 更新


 先週、東京で桜が満開を迎えた。観測史上2番目の早さとされた昨年と比べれば2週間ほど遅い。ちょうど入学式を彩るタイミングになったのは久しぶりで、絵になる光景が広がった。けれどファッション販売にとってはどうか、心配がふくらむ。

 23年度決算の発表が相次いでいる。そこで語られるのは上期は良かったが、下期は下がらない気温に売り上げが削られたということ。冬物の処分に苦労もした。やはり「景気より天気」は抜きがたく、せっかくの行動制限がなくなった環境を生かしきることができなかった。

 そこで気温に影響されにくい企画に力を注ぎ、温暖化で変わった季節感に応じた販売計画を立てようとしているわけだが、ここで入学式に桜が咲いた。かつてであれば順当なのだが、今はそうとは言えなかったのではないか。すでに満を持して2月に立ち上げた新ブランドが前年よりも低めの気温で計画通りの売り上げになっていないと聞く。思うにまかせない状況が続く。

(光)



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