ワールド 非アパレルのコア営業利益を中期で5割へ

2018/11/13 18:55 更新


上山健二社長

 ワールドは今後3年程度で、アパレル事業のコア営業利益水準を維持しつつ、非アパレル事業の利益を伸ばして上積みするかたちで、前期(18年3月期)に3割程度(52億円)だった非アパレルのコア営業利益の比率を5割程度に引き上げる方針だ。

 上山健二社長は「この上期はSCを主戦場とするアパレルブランドで厳しい戦いもあった」としながら、今期(19年3月期)の第2四半期連結業績において全ての利益項目で増益を果たした。

 「ブランド事業一本足打法の経営から、プラットフォーム事業や投資事業、デジタル事業でも稼げる経営に移行できつつある」としている。今後は連結コア営業利益に加え、連結当期利益も最重要指標として掲げる方針。「EPS(1株当たり利益)を短期的にも中長期的にも最大化していく」構えだ。

 ワールドの19年3月期第2四半期連結業績の売上収益は、M&Aによる連結加入効果もあり前年同期比1.5%増の1171億7500万円と増収に転換した。

 大阪府北部地震や7月豪雨など一過性の要因を背景に商材の在庫調整の必要性から値引き販売を強化した影響を受けたが、経費支出の継続的な見直しが売上総利益の減少を補い、コア営業利益は61億5000万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は59億4400万円(2.2%増)。当期利益は14.3%増の33億1300万円。



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