米子しんまち天満屋、3期連続増収へ 初ブランド効く

2017/08/14 04:22 更新


 米子しんまち天満屋が着実に売り上げを伸ばしている。16年度で2期連続増収を達成したのに続き、17年度は3~7月累計売上高が前年同期比約3%増、入店客数が同0.2%増と伸びた。足元商圏客の来店頻度向上策に加え、広域からの集客を狙いとする段階的なブランド導入が貢献している。今春夏はファッションを強化しており、衣料品と服飾雑貨の伸びが目立っている。

 16年度の売上高は微増の55億3900万円だった。「デイリーな集客装置」として13年12月に導入した食品スーパーのマルイ(岡山県津山市)や、連休や夏休み、冬休みなどでの3世代向けを中心とする催事の強化で、とくに足元商圏客の来店頻度が向上し、入店客数、購買客数の増加が増収に結びついている。

 旬の商品、山陰初のブラントなどの導入にも取り組んでいる。広域からの集客が主な狙いで、今春は「スナイデル」「ミラオーウェン」「フレイアイディー」「メゾピアノ」「メゾピアノジュニア」などを新規導入した。
 
 新ブランド導入で20代顧客の購買額が大幅に伸びているとみている。婦人服の3~7月売上高は2%増、子供服は15%増など衣料品全部門が前年実績を上回った。また、昨年11月の「バルコスショップ」の新規導入効果で婦人服飾雑貨も7%増となった。

 6月には子育て支援のコミュニティーサロン、7月には整体・骨盤矯正の「カラダファクトリー」を導入した。今後も、客数増、客層の拡大につながる欠落業種・業態の導入を進めていく。



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