コラム

《視点》希望退職募集に思う

2020/12/24

 早期退職・希望退職を募集する上場企業の数が今年、90に達したという。そのうちの2割を占め、最も多いのが繊維・アパレル企業であり、業界の苦境を表している。 早期・希望退職の対象となるのは主に45歳以上。いわゆる団塊...

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《めてみみ》あえて、非効率

2020/12/23

 青森県の下北半島を走る機会があった。その太平洋側は原子力発電関連の諸施設が続く。道路沿いには有刺鉄線や監視カメラが張り巡らされ、部外者に対する厳重な警戒が見てとれる。都会ではなかなか感じることの無い雰囲気の道だ。...



《めてみみ》観察と行動と

2020/12/22

 春物を売るべき4~5月に店舗休業を強いられ、在宅勤務が増えたことでスーツの需要が激減し、気温低下が遅れ、セール間際の12月まで防寒アウターも動かなかった。だから今年は服が売れなかった。そういう感想を持つ企業はファ...



《視点》コロナ禍の工場を支えたビジネス

2020/12/22

 この1年、DtoC(メーカー直販)で命脈を保った工場は多いのではないだろうか。売り上げより、精神面で支えになっていたように思う。商品が売れたことや、購入者に喜んでもらえた経験が自信につながったという話を何人も聞い...



《めてみみ》サステイナブルだらけ?

2020/12/21

 東京から地方に移住したデザイナーから「サステイナブル(持続可能)という言葉は使わない」と言われ、ハッとした。もちろん、その人はサステイナブルの理念に理解を示し、自分のブランドの服を生産する過程で出た端切れをアップ...



《めてみみ》暮らしの充実

2020/12/18

 都心部の百貨店、SCともに11月商戦は、下旬の落ち込みが響き減収幅が再び拡大した。駆け込み需要の反動の大きかった9月よりは減収幅は小さいものの、10月と比べると10ポイント程度下がった施設が多い。「11月最終週の...



《視点》便利だからこそ

2020/12/18

 「簡単にネットで調べていたことが、どれだけ狭く浅かったか分かりました」。服飾専門学校生に今夏、企画から携わる作品の制作活動について取材した時のこと。コンセプトを掘り下げるために、図書館に通い詰めるなどし、様々なこ...



《めてみみ》緊急性を問う

2020/12/17

 政府は約19兆1700億円の今年度第3次補正予算案を閣議決定した。繊維・ファッション、SCを含む小売り・流通業界を所管する経済産業省分は約4兆7000億円。財務省計上分も含め、1次補正、2次補正と合わせると28兆...



《視点》揺らぎながらも前に

2020/12/17

 混乱した日々が続き、気づけば今年が終わろうとしている。約2カ月に及ぶ臨時休業に始まり、商品の納期遅れや店舗運営の在り方など様々な対応に追われ、先行きが見えない不安と苦しい状況との闘いだった。 混沌(こんとん)とし...



《めてみみ》絹の糸

2020/12/16

 日本のシルクは、明治時代から昭和前半の経済復興期にかけて日本の輸出をけん引した花形産業の一つ。往時は世界一の輸出量を誇った。日本各地に点在する近代遺産を見るにつれ、絹糸が日本の近代化に貢献したことを思う。製糸の本...