コラム

《めてみみ》ローカル工場の魅力

2019/02/18

 大学進学のため記者が上京した30年前は東京への憧れが強かった。就職しても地元に戻るつもりはなかった。だが、今の学生は東京だけに就職先を求めているわけではない。規模の大小は関係なく、個性的なローカル企業に魅力を感じ...

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《めてみみ》揺らぐ常識

2019/02/15

 セールに対する作り手、売り手の意識が変わり始めた。〝セール催事〟の集客力の低下が言われていたが、それでも数年前まではセールの開始時期、つまりは早期化が大きな話題だった。ところが、今冬はかなり関心が薄れて見えた。 ...



《めてみみ》適正な飲食比率

2019/02/14

 「SC内で飲食店が増え過ぎではないか」。1月下旬の日本ショッピングセンター全国大会で、レストランなどを運営するロイヤルホールディングスの菊地唯夫代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)が強調した。 SCで飲食を拡...



《視点》納期遅れ

2019/02/14

 昨年のある期間、副資材の納期遅れが日本の中小ブランドの間で話題になっていた。グローバルSPA(製造小売業)やスポーツブランドからの想定を上回る受注や、システムの不具合、工場の人手不足などが重なり、数量が少ない中小...



《めてみみ》『火山島』

2019/02/13

 金石範氏の小説に『火山島』がある。文芸春秋の単行本で全7巻。ざっと計算しただけで200万字を超える大作だ。正月休みを挟んで、読み終わるまで1カ月を要した。これまで読んだなかで最も長い本のような気がする。 小説は1...



《めてみみ》「価値創造費」

2019/02/08

 「楽しさナンバーワン百貨店が我々のアイデンティティーと決めました」と阪急阪神百貨店の荒木直也社長。情報リテーラーや劇場型百貨店など、目指すべき百貨店像を表現してきたが、これが最も腹落ちする言葉だという。個客が求め...



《視点》リュックor手ぶら

2019/02/08

 日本民営鉄道協会が発表した18年度の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」で、「荷物の持ち方・置き方」が1位になった。一昨年の4位、昨年の3位からランクアップ。リュックサックを背負って通勤する人が増えたと同時に、背負...



《めてみみ》潮目は変わった

2019/02/07

 「潮目は完全に変わった」。あるSCの営業責任者は今冬のセール結果を受け、嘆く。 今冬のセールは、SC、百貨店ともに全体として苦戦した。アウターを中心とした冬物衣料が特に振るわなかった。暖冬の影響で冬物が本格的に売...



《視点》本屋との出会い

2019/02/07

 地元の街の本屋はここ20年ぐらいの間に一つ、二つと減っていき、今では駅ビルに入る1店だけ。そこも最近、売り場の編集を変え、立ち寄る用があるのはわずかに残る文庫本の棚だけになってしまった。ところが先日、商店街のはず...



《めてみみ》受け継がれる思い

2019/02/06

 正式な鑑定結果を聞いたわけではないので、ここでは仮名にしておく。メーカーA社には、家宝が一つある。明治天皇が使用したというワイシャツと靴下だ。百数十年は経ていると思われるが、状態は非常に良い。どこかの博物館にあっ...