「TSUGAHI」、モノづくりとデザインで復興支援

2013/07/12 18:15 更新


 物作りとデザインで東北の被災地復興をめざすプロジェクト「TSUGAHI(つがい)」が立ち上がった。復興のために作っているモノを販売、発表する場「TSUGAHI‐BA」をファッションの売り場やイベントなどに設けていく。

 ファッションデザイナー、映像クリエーター、ライターなど各分野に特化したクリエーターがプロジェクトごとにチームを組んで活動するカブキモノデザインオフィスが中心となる。TSUGAHIは“頃合い”という意味のある番(つが)いから。東日本大震災から数年が経ったが、「自分と大切な人たちの未来のために前進する頃合い」「今一度考えるべき頃合い」という思いを込めた。

 初の披露の場として17日から開かれるJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)に参加。「IIE」、「大槌復興刺し子プロジェクト」「Cocochi」(生産支援=NPO法人寺子屋方丈舎)の三つを紹介する。

 IIEは11年、福島県会津地域の仮設住宅居住者向けに、地元の伝統工芸、会津木綿を使った内職事業としてスタート。ストールをはじめ、日常になじむ会津木綿商品を揃える。大槌復興刺し子プロジェクトは岩手県大槌町発で、かもめモチーフの刺し子を施したふきんなど。

 Cocochiは福島県楢葉町から避難し、会津地方・会津美里町の仮設住宅に暮らす有志が制作する布ぞうりを見せる。問い合わせは tsugahi1@kabukimono-design.com

(2013年07月12日付け本紙)



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