【ソウル=小坂麻里子】国際繊維素材展「プレビュー・イン・ソウル」が8月20日、開幕した。22日まで複合施設COEXで開かれる。26回目となる今回は515社が出展した。機能性・環境配慮素材など高付加価値商品や、ファッション業界に特化したデジタル技術が一堂に会する。
今回は「LOOP」がコンセプト。繊維・ファッション業界の絶え間ない進化と循環性をテーマにする。主催する韓国繊維産業連合会のチェ・ピョン・オ会長は、開幕式で「持続的な成長への道を切り開くことを目指す」とあいさつした。
会期中はグローバルフォーラムやセミナーが多数開催される。韓国国内外の講演者がグローバルでの成長やファッションテックなどのテーマで講演する。
出展社からは国外販路開拓を目指す声が多い。大手スパンデックスメーカーの暁星TNCはテキスタイルメーカーなど協力企業と共に出展。「協力企業がバイヤーと出会える機会を作りたい」として国外の顧客を招待した。原糸からガーメントまで幅広く訴求する。
韓国の繊維産地、大邱のプリント加工企業ヘレテキスタイルは販路開拓を目的に出展。特に英語圏や日本の顧客開拓を目指す。「大邱産地は厳しい状況だが、プリント技術をアピールしたい」と意気込む。