【ルック追加】18~19秋冬ミラノコレ グッチ

2018/02/24 14:30 更新


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 【ミラノ=小笠原拓郎、青木規子】18~19年秋冬ミラノ・コレクションはロンドンの静けさとは打って変わり、いきなりミラノらしいトレンドが生まれてきた。1月のメンズコレクションでもトレンドとなったアメリカの要素がレディスコレクションでも広がっている。バファローチェック、ネルシャツ、ヨークを切り替えたウェスタンのディテール。さまざまなアメリカを切り取りながら、そのブランドのオリジンと混ぜていく。

(写真=大原広和)

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 「WARNING!」(警告)。グッチから届いたオレンジの箱の招待状にはそう書いてある。箱に刻まれたタイマーがショーの時間に向けて数字を減らしていく。「必ず定刻前に着席してください」と繰り返しメールでアナウンスされた。いったい何事なのかといぶかしく思いながら会場に入ると、緑の壁と床に手術台が置かれている。この間のグッチにはないクリーンでコンセプチュアルに作られた空間。手術台を囲むように席に座って待つと、定刻に観客の持つオレンジの箱のアラームが一斉に鳴り始めた。


 モデルたちの顔は青白く冷え切っている。ツイードのテーラーリングから乳房をあらわにしたビジューチェーンドレスまで、服はいつものアレッサンドロ・ミケーレの装飾に装飾を重ねたもの。重厚なツイードにレトロな花模様にニューヨークヤンキースのロゴやパラマウント映画のマークのコマーシャルなイメージが重ねられる。

 これまでと違うのはシノワズリなどのオリエンタルの要素がぐっと減っていること。その代わりアメリカのモチーフがクラシックなレリーフのような柄と重ねられ、重厚なイメージにキャッチーなロゴが対をなす。

 ベルベットドレスにはターバンのようなヘッドピースとビジュー飾りのスニーカー、グレーのシックなスーツはチュールのラッピングパーツを重ねて着る。デムナ・ヴァザリアが「バレンシアガ」でやっているが、そのフォルムはどこかクリーニングから戻ってきた袋に包まれた服のありようを思い出させる。

 秋冬の核となるのは、その重厚とキャッチーの陰に、ホラーを感じさせる冷えた気分が横たわっていること。賛美歌に重なる心電図モニターのリズム、自分の顔とそっくりの生首を小脇に抱えたモデル。装飾過多のエレガンスのなかに秘められた毒もまた、ミケーレの持つ強さだ。テーマは「サイボーグ」。ミケーレのグッチの変わらなさにいささか飽きも感じていたが、今回のように服の背景にある世界を強調されるとやっぱり面白い。


 会場に集まった顧客を見ていると、思い切り装飾を重ねエッジを利かせてキャラを強調したスタイルが目立つ。しかし、コレクションを見れば分かるように、装飾を重ねてはいるが一点ごとに見るとちゃんと作ってウェアラブルでもある。自分のさじ加減でいろいろな取り入れ方ができることも、ミケーレのグッチが成功している要因と言える。

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