小売り主力のレディスブランドの19年冬のコートは、軽さがキーワードだ。秋物展示会ではシャツジャケット感覚のアイテムが主流だったが、続く冬物も軽くてばさっと羽織るタイプが多い。近年の暖冬傾向で本格的なコートは着られる期間が短いという消費者心理を踏まえたもの。
リラックスムードも背景に、裏地の無いリバー仕立てのウールコートが目立つ。
(石井久美子)
リバーコートは大人っぽいデザインで価格も高いイメージがあったが、今年はより幅広いブランドが企画している。早い時期から着ても違和感がなく、ガウンタイプなどゆったりした形が多いので寒くなれば下にも着込める。
一方、ダッフルコートは肩のラインが落ちたシルエットにアップデートされ、今年は大人も着やすそう。トレンドのクラシカルなスタイリングでの注目はポンチョやケープコートで、秋物受注がすでに好調なブランドもある。
定番化した、V開きのシンプルなノーカラーコートはOL層などの支持を見込む。秋物で非常に多かったCPOジャケットに加え、モッズコートやピーコートなどミリタリーやユーティリティーのアウターも一部見られる。非ウールではダウン・中わた、ボア、ムートン調などが多く、防寒性を備えつつも軽く仕上げた。
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