20年春夏の最終消化率は50~60% 景況・消費見通しアンケートから

2020/10/14 06:29 更新有料会員限定


 20年春夏のファッション衣料は、最終消化率が50~60%台にとどまる――コロナ禍によって、在庫水準は前年同期に比べて20%以上増加し、業界全体では倍増している可能性もある。繊研新聞社が9月に実施した「ファッションビジネス景況・消費見通しアンケート」の結果から、こうした状況が浮き彫りになった。

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 アンケートでは20年春夏、20~21年秋冬を対象に、業界全体の最終消化率と在庫水準の前年同期比の推計を聞いた。34社から回答があり、自社の実績と見通しを回答した企業も混在しているが、あえて区分けせずにまとめた。

 20年春夏は緊急事態宣言に伴う百貨店や商業施設の休業もあり、最終消化率は最も多い回答が50%台、次いで60%台となった。回答理由は多くが「店舗の休業、時短」などで店頭販売が落ち込み「ECでもカバーできなかった」ことを指摘。外出自粛などで「消費マインドの低下」を挙げる企業もあった。

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