20~30代向けレディス17年夏 色柄より強く、大きく

2017/03/14 06:30 更新


 20~30代向けレディスブランドの17年夏物は、花柄の刺繍やプリント、カラー物など、プレイフルなデザインがさらに広がりそうだ。刺繍はブラウスやスカートをはじめ非常に多くのアイテムに採用されている。色や柄は春よりも強い表現になり、リゾートのムードを盛り上げる。

■あらゆるカラーが登場

 色は、ピンク、イエロー、赤、グリーン、ターコイズブルーなどバリエーション豊か。夏らしい、ぱきっとした色が多く出ており、麻混素材でリゾート感を出したカラー物のサマードレスもある。


 「ドロワット・ロートレアモン」(ジャヴァコーポレーション)は、これまで中間色を主に使用していたが、夏物は白のアイテム数を増やし、一方でビビッドな色も取り入れることでクリーンな印象に見せる。イエローがかったグリーンのイレギュラーヘムスカートは、共布のベルト付きで1万6000円。


 「グーコミューン」(グランカスケードインク)は初夏向けに、イエローやピンク、パープルのスカートやブラウスを作った。スカート1万2000円など。


 一方、アースカラーも注目。ルミネとの共同開発ブランド「アンドクチュール」(バーンデストローズジャパンリミテッド)は、イエローやカーキ、ブラウンでまとめたスタイリングを打ち出す。スカート1万円台後半など。


 柄はストライプなども増えているがメインは花柄。長めの丈のスカートやワンピースに夏らしい大きな花柄をのせている。「トランテアンソンドゥモード」(ヒロタ)はプリント、刺繍、ジャカード、立体モチーフなど多彩な手法で花柄アイテムを企画。スカート6900円など。1アイテムの中に複数の柄や素材を盛り込んだ、より装飾的なデザインも見られる。


「ジャスグリッティー」(アルページュ)の、ストライプとボタニカル柄を組み合わせたワンピースは、色鮮やかなプリントが目を引く。2万8000円前後の予定。

 素材では、デニム、麻混や麻調、レースが多い。

■ウエストマーク継続

 アイテムで増えているのはロゴ物などのデザインTシャツ。レースのスカートなどと合わせ、女性らしくこなすのが今年らしい。ブラウスやニットでは、オフショルダーや背中が開いたものなどの肌見せアイテム。

 サッシュベルト単品や、ベルト付きボトムの企画も引き続き多い。加えて、素材切り替えのトップやトップの重ね着など、胴回りを広くシェイプしたスタイルも増えている。


 「ドロシーズ」(アイビーエフ・エム)では、コルセット風のデザインをドッキングしたカットソートップを作った。1万4000円。

■店頭もカラー物や花柄

 各社の春の店頭でも、ピンク、ラベンダー、赤、黄緑などカラー物の動きが良い。花刺繍のニットや、花柄プリントのオフショルダーブラウス、サッシュベルトなども売れ筋となり、女性のクローゼットになかった商品が売れている。



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