アバハウスインターナショナルのレディスブランド「カリテ」は今春夏、トップアイテムの強化とトレンドに合わせたパンツの拡充で売り上げを上乗せする。
キャリア向けに上品でシンプルな日常スタイルを提案するカリテは15年秋冬から好調で、特に強みのパンツが安定して売れ、客を広げている。今上期(16年3~8月)は前年比30%増と大きく伸び、16年秋冬も堅調に売り上げを伸ばした。
ただ、パンツの売り上げがブランド全体の50%に達しており、トップを強化することで増収に結びつける。
今春夏のトップは布帛やカットソーのブラウスを拡充した。カットソーでもぬめり感のあるスビン綿天じくなど布帛調を中心に使い、ブラウス、ダブルVネック、抜き襟タイプなどを用意。布帛はレース使いのドローストリングタイプなどデザインバリエーションを広げた。
機能の充実もポイントだ。洗えるノーアイロン機能やUV(紫外線)カット、接触冷感など実用性を盛り込んだ。シアサッカーのしわになりにくいシャツ感覚のジャケットなど薄手アウターも加えた。
同ブランドは現在、ボトムが全てパンツで、パンツの維持、強化は欠かせない。タックパンツなどベーシック企画に加え、ギャザー使いのドローストリングワイド、裾上げの必要がないウエストゴムの九分丈ワイドパンツのほか、スカートに見えるキュロットのバリエーションなど多彩な企画を揃えた。
3月中旬からは〝グッドラックパンツフェア〟を実施し、パンツを軸にブランドイメージを確立し、イベントも行って認知度を上げる。