アダストリアのカジュアルブランド「レイジブルー」は、農心ジャパンの韓国発インスタント麺「辛ラーメン」との協業商品の販売を始めた。人気の食品と手を組み、認知度を上げる狙いだ。グループの飲食子会社ゼットンが運営する韓国料理店では、限定メニューも提供する。
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レイジブルーはこれまでも「餃子の王将」など、知名度の高い飲食業と定期的に協業してきた。後藤夕也レイジブルー営業部ブランドプレスは「意外性がありつつ、カジュアルブランドらしい親しみやすい協業で、新規客との接点になっている」と話す。
今回の協業商品は全5型。全国のレイジブルーの店舗とOMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗「アンドエスティストア」、自社ECなどで販売している。フェアアイル柄の中に、よく見ると「辛」の文字が隠れているセーター(税込み7990円)など、コミカルすぎず大人も取り入れやすい商品を企画した。体の線を拾わない緩めのサイズ感で、ユニセックスで着られる。

ゼットンが運営する東京・中目黒の韓国料理店「韓国ポチャ・イヨサンソウル」では11月12日まで、レイジブルーをイメージした青いソーダや、辛ラーメンを使った鍋料理などの限定メニューを提供している。

店内には協業商品を展示し、席にあるQRコードを読み取ると販売ページにつながる仕掛けも導入した。「商品を作るだけでなく、飲食店を使った体験も提供できるのがグループの強み。他のファッション・雑貨ブランドとも協力し、シナジーをさらに高めたい」(手嶋美乃里ゼットン広報PR部リーダー)。


東京・原宿のOMO型店舗の旗艦店「アンドエスティトウキョウ」には辛ラーメンが取れるクレーンゲームを設置するなど、全社横断の企画に広げている。

