《トップに聞く》アコメヤトウキョウ社長 山本浩丈氏 リテーラー&食のカタリスト

2023/05/01 12:00 更新会員限定


山本浩丈氏

 アコメヤトウキョウが名古屋・栄のラシックに3月にオープンした。「炊き立てのごはんを中心に広がるおいしい輪」をコンセプトに、米、ご飯のお供や食材、食器・調理器具のほか服飾雑貨やビューティー・ケア用品、バッグ類なども扱うライフスタイルショップ。中部地区への出店は初めてだ。

(神原勉)

 仕入れて売るだけでなく、背景のストーリーを語ることが大切だと思っています。リテーラーであると同時に食の〝カタリスト〟であること。私どもが語り、お客様に知っていただき、日本の食の生産につなげていく。おいしい食の循環で、化学反応を起こしたいですね。

 今、多くの食の産地が危機的な状況にあります。島根県飯南町産の「コシヒカリ」は当社でも人気の米ですが、地区の農家の平均年齢は74歳。このままでは10年後にはこの地域の米作りはなくなってしまうかもしれません。毎年、継続して(米の買い付けを)お願いすることで少しでもお役に立てるのではないか。同時に現実をお客様にお話して知っていただきたい。

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