今年で創業40周年を迎えるレディスアパレルメーカー、キャノンクリエーションは15~16年秋冬物で40周年記念商品を企画した。「レディス市場では付加価値を重視した物作りが大事になっている。40周年を機に製造原価率を高めた商品を打ち出して、市場ニーズに応えていきたい」(守屋玄社長)とする。
主力ブランド「クーム」は、しなやかな風合いのゴートナッパレザーのカーディガン風コート(6万9000円)を販売する。フェミニンな羽織る感覚のデザイン。襟と前身頃の一部を薄地素材に切り替えて、ストールをまとったような軽やかなイメージにした。8月末からの店頭販売を予定する。
30代前半に向けたトラッドベースの「キリア」では大小のドットを重ね合せたツイード調プリントのコートワンピース(3万3000円)を販売。構築的なシルエットでドレッシーなイメージを打ち出す。ポリエステル・レーヨン混でジャカード織りによる生地の凹凸感と、素材による着色温度の違いで表現するドット柄で上質感を表す。店頭展開は8月中旬から。
ノンエージブランド「コニック」では細身でシンプルなシルエットのレザーコート(7万3000円)を販売する。100㌢丈のロングタイプで、牛革を使いながらも薄地で軽量感がある。9月末から店頭販売する。
「社内のデザイナーがモチベーション高く物作りに取り組めるような施策を重視する」(守屋社長)狙いもある。