呉服の竺仙、ドレスを入り口にゆかたへ誘う 文化や技術の継承は日常使いから

2023/06/06 07:58 更新会員限定


綿コーマで仕立てたミニドレスは菊の柄が目を引く

 呉服の竺仙(東京)は、新たに始めたドレスライン「竺仙ドレス」でゆかたの文化を広げ、職人技の継承に努めている。1842年に創業し「ゆかたは竺仙」と文化人・著名人をはじめ多くの人々に愛されてきた。「品物や技術、代々の思いや職人の思いを次世代にどういうバトンで渡せるか」と小川茂之常務取締役。街着になるドレスで敷居を下げ、日常的に伝統に触れる機会を作る。

(関麻生衣)

独自素材であつらえ

 東京都の「江戸東京きらりプロジェクト」の一つで、2年の構想期間を経て23年に本格始動した。1月に仏メゾン・エ・オブジェに出展、3月に公式サイトを開いた。ディレクターに慶応大学経済研究所インバウンド観光研究センター一般社団法人インバウンド観光総研顧問の鶴本晶子さんを迎え、デザインとパターンは「サトコオザワ」の小澤聡子さんが担当する。

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