招き猫や干支(えと)人形を主力とする瀬戸市の陶磁器メーカー、中外陶園は9月、瀬戸の市街地に体験型複合施設「スタジオ894(やくし)」をオープンした。招き猫や器への絵付けを体験できるほか、カフェやギャラリーも併設する。長く地域に根付くメーカーとして、瀬戸の物作りの魅力や挑戦の姿勢を発信する。
(森田桃子)
21年2月、コロナ下で社長に就任しました。東京五輪もあり訪日外国人への販売を強化し始めたさなか、厳しい状況に見舞われ、ネット販売を始めました。それがオンラインの便利さを実感する一方で、リアルの大切さにも気付く良い機会になりました。
当社は瀬戸での物作りがあってこその商売。なぜ瀬戸で作るのか、発信するべきことは何か、また瀬戸に来てもらうにはどうすればいいかを考え、当社が70年かけて培った瀬戸焼のノウハウや魅力をリアルに感じられる場所を作ろうと思い立ちました。
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