コロナマルダイ、新会社で「セレク」

2015/04/27 06:37 更新


 服飾資材製造卸のコロナマルダイ(大阪、森澤章雄社長)は、13年に自己破産したフーセンウサギの高級ベビー服ブランド「セレク」の商標権を昨年秋に取得、今年3月に子供服アパレルのセレクを設立、15~16年秋冬物から販売を開始する。

 フーセンウサギは21年創業の子供服の老舗。風船を持ったウサギをトレードマークにしたセレクや「リシェス」などのブランドを軸に成長、ピーク時に300億円弱を売り上げる有力企業だったが、少子化などの流れに抗しきれず、13年10月に自己破産を申請した。

 コロナマルダイは芯地の製造卸が主力事業で、シャツ地やニット地、OEM(相手先ブランドによる生産)なども手掛ける。芯地ではアレルギー対応の商品なども開発、販売していることもあって、子供服への関心があり、高級ブランド「セレクの復活にも思い」を寄せて昨年、商標を取得した。新会社の社長は森澤社長が務める。

 今秋冬物から徐々に生産、販売を開始、中国市場も重点に位置づける。当面、生後24カ月以内のベビーを対象とした服や雑貨を販売、全て日本生産で高品質、高品位、安全、安心にこだわる。フーセンウサギでセレクに関わった素材や加工、縫製、資材、パッケージメーカーなどの多くが新生セレクにも参画、安定した物作りを支える



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