注目のディープテック、鍵は匠の技 「研究開発型」を支える現場力

2024/11/26 13:00 更新有料会員限定NEW!


 「スタートアップ」という言葉が日本でも定着して久しい状況です。かつては「ベンチャー企業」と呼ばれた新興企業群は2010年代に入り、シリコンバレー発の革新的ビジネスモデルや急成長を特徴とするスタートアップという概念に更新され、世界を席巻しました。その波は確実に日本にも押し寄せ、新たなイノベーションの担い手として期待を集めています。

(スタートアップ投資家 西村賢)

米国発の方法論

 米国発のスタートアップは、スマートフォンやクラウド、AI(人工知能)といった新技術を巧みに活用し、私たちの生活を一変させるサービスを次々と生み出してきました。00年以降だけを見てもグーグル、ユーチューブ、テスラ、インスタグラム、ツイッター(現X)など、枚挙にいとまがありません。

 日本でも、中古品売買プラットフォームのメルカリや、クラウド会計ソフトのフリー、オンデマンド印刷のラクスルなど、30歳前後の若手起業家が立ち上げ、わずか10年ほどで大きく成長した成功例が生まれています。

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